Galaxy S25レビュー｜軽量高性能スマホの全貌

2025年4月24日

【PR】当ページのリンクには広告が含まれている場合があります。

Galaxy S25とは？2025年最新モデルの基本スペックと特徴

2025年2月7日に発売されたGalaxy S25は、Samsungの最新フラッグシップスマートフォンです。2025年1月22日、カリフォルニア州サンノゼで開催されたGalaxy Unpackedイベントで発表され、S25、S25+、S25 Ultraの3モデルが同時リリースされました。今回は特に基本モデルであるGalaxy S25に焦点を当ててレビューしていきます。

Galaxy S25シリーズは、前モデルのGalaxy S24シリーズの後継として位置づけられており、特に処理性能とAI機能の強化が大きな特徴となっています。また、コンパクトで軽量なボディながら高性能を実現している点も注目ポイントです。

項目	仕様
発売日	2025年2月7日
OS	Android 15、One UI 7
CPU	Snapdragon 8 Elite for Galaxy（3nm）
メモリ（RAM）	12GB
ストレージ	128GB / 256GB / 512GB
ディスプレイ	約6.2インチ Dynamic AMOLED 2X（有機EL）
解像度	2340×1080 (FHD+)
リフレッシュレート	1-120Hz可変
背面カメラ	広角：約5000万画素 / 超広角：約1200万画素 / 望遠：約1000万画素（光学3倍）
前面カメラ	約1200万画素
バッテリー	4000mAh
充電	有線最大25W、ワイヤレス充電15W対応
防水/防塵	IP68
サイズ	約146.9×70.5×7.2mm
重量	約162g
接続	Wi-Fi 7、Bluetooth 5.4、5G対応

カラーバリエーションや価格もチェック

Galaxy S25は豊富なカラーバリエーションが用意されており、自分の好みや個性に合わせて選ぶことができます。また、価格帯も複数のストレージオプションに応じて設定されています。

新色ミント・ネイビーなどのラインアップ

Galaxy S25のカラーバリエーションは以下の通りです：

アイシーブルー
シルバーシャドウ
ミント
ネイビー

さらに、Samsungオンラインショップ限定カラーとして以下も用意されています：

ブルーブラック
コーラルレッド
ピンクゴールド

特に新色のミントとネイビーは、落ち着いた色合いながらも個性を主張できるカラーとして人気があります。背面にはガラス素材を採用し、表面はマットでサラサラとした触り心地があります。指紋が目立ちにくい加工も施されているため、長時間使用しても美しさを保てます。

256GBモデルと512GBモデルの価格差

Galaxy S25の価格は、ストレージ容量によって異なります。日本での税込み価格は以下の通りです：

128GBモデル：89,999円（税込）
256GBモデル：99,999円（税込）
512GBモデル：111,999円（税込）

128GBと256GBの価格差は約1万円、256GBと512GBの価格差は約1.2万円となっています。写真や動画をよく撮影する方や、多くのアプリをインストールする方は、256GBや512GBモデルを選ぶと安心です。特に4K動画や8K動画の撮影に対応しているため、高画質な動画を撮る機会が多い方は、容量に余裕を持たせておくことをおすすめします。

なお、Galaxy S25シリーズはmicroSDカードスロットを搭載していないため、後からストレージを増やすことはできません。購入時に十分な容量を選ぶことが重要です。

Galaxy S24との比較でわかるS25の進化点

Galaxy S25は前モデルのS24からどのように進化したのでしょうか？ここでは、S24とS25の違いを詳しく比較していきます。

Galaxy S25とS24の違いとは？性能・デザイン編

Galaxy S25とS24を比較すると、主に処理性能、メモリ容量、デザイン面で大きな違いがあります。

CPU・RAM・AI機能のアップグレードポイント

まず、最も大きな違いはプロセッサです。S24の「Snapdragon 8 Gen 3 for Galaxy」から、S25では「Snapdragon 8 Elite for Galaxy」へとアップグレードされました。この新チップセットにより、AnTuTuベンチマークスコアは約210万点から約230万点超えへと向上しています。

また、RAM容量も8GBから12GBへと50%増加しました。これにより、マルチタスク処理能力が大幅に向上し、複数のアプリを同時に使用しても快適に動作するようになりました。特にAI機能を活用する際に、この追加メモリが効果を発揮します。

AI機能についても、Google Geminiを活用した機能が強化されています。S25では、AIエージェント機能が新たに追加され、アプリ間をまたいだ操作や検索が可能になりました。例えば、「〇〇のカフェをリストアップして、〇〇のnoteにまとめて」というような複雑な指示も一度で実行できるようになっています。

さらに、YouTube動画の要約機能やNew Brief機能など、日常生活をサポートする新しいAI機能も追加されています。これらの機能は、Snapdragon 8 Elite for Galaxyチップセットと12GBのRAMによって、よりスムーズに動作するようになりました。

軽量化と薄型化で持ちやすさが向上

デザイン面では、S25はS24と比較して約5g軽量化され（約167gから約162g）、厚みも約7.6mmから約7.2mmへと薄型化されています。この変更により、長時間の使用でも手が疲れにくくなり、ポケットに入れた時の存在感も軽減されました。

また、S25ではベゼル（画面の縁）がさらに薄くなり、画面の没入感が向上しています。背面デザインもよりフラットになり、カメラレンズを保護するリングがより大きく強調されるようになりました。

接続性能についても、BluetoothのバージョンがS24の5.3からS25では5.4へとアップグレードされています。これにより、より安定した接続と低消費電力を実現しています。さらに、Wi-Fi 7（802.11be）に対応し、より高速で安定したワイヤレス接続が可能になりました。

変わらない部分とその影響

一方で、Galaxy S24からS25へと変更されていない部分もあります。特に、カメラハードウェアと充電速度は前モデルと同じ仕様となっています。

充電速度やカメラハードの継続仕様を解説

充電速度については、S25は最大25Wの有線充電と15Wのワイヤレス充電に対応しており、これはS24と同じ仕様です。上位モデルのS25+やS25 Ultraが45Wの高速充電に対応していることを考えると、基本モデルのS25は充電速度で見劣りする部分があります。

実際の充電時間は、25Wの充電器を使用した場合、0%から100%まで約65分かかります。15分の充電で約25%、30分の充電で約64%まで回復します。これはiPhone 16（20W）の66分や、Pixel 9（27W）の1時間45分と比較すると速いですが、中国メーカーの100W以上の超高速充電と比べるとかなり見劣りします。

カメラシステムについても、S24と同じ構成が継続されています：

広角：約5000万画素（F1.8、OIS）
超広角：約1200万画素（F2.2）
望遠：約1000万画素（F2.4、光学3倍ズーム、OIS）
前面カメラ：約1200万画素（F2.2）

ハードウェア自体は変わっていませんが、新チップセットに搭載されたISP（画像信号プロセッサ）とSamsung独自の画像処理技術の進化により、撮影性能は向上しています。特に新たに導入された「Object-aware Engine」によって、被写体の認識能力が向上し、環境の光を分析して肌のトーンをより自然でリアルな印象に補正する機能が追加されています。

Object-aware Engineは、AIを活用して被写体を認識し、それぞれに最適な処理を行う技術です。例えば、人物を撮影する場合は肌のトーンを自然に保ちながら、食べ物を撮影する場合は色鮮やかさと質感を強調するといった具合に、被写体ごとに最適化された処理を行います。これにより、従来のカメラハードウェアでもより高品質な写真撮影が可能になっています。

バッテリー容量も4000mAhと変わっていませんが、より効率的なチップセットとソフトウェア最適化により、バッテリー持ちは若干向上しています。公式データによれば、S24の「最大28時間の動画連続再生」からS25では「最大29時間」へと微増しています。

Galaxy S25 vs S25 Ultra｜どっちが買い？

Galaxy S25シリーズには、基本モデルのS25の他に、S25+とS25 Ultraがラインナップされています。特にS25とS25 Ultraは、サイズ、性能、価格帯が大きく異なるため、どちらを選ぶべきか迷う方も多いでしょう。ここでは、S25とS25 Ultraの違いを詳しく比較し、それぞれに向いているユーザー像を探っていきます。

また、2025年4月には新たにGalaxy S25 Edgeが発売予定です。S25 Edgeは、わずか5.84mmという極薄デザインが特徴で、曲面ディスプレイを採用しています。S25シリーズの中でも特に携帯性を重視したモデルとなっており、軽量なボディと長いバッテリー寿命を両立させています。

サイズ・性能・価格で比較検討する

Galaxy S25とS25 Ultraの主な違いは、ディスプレイサイズ、カメラ性能、バッテリー容量、そして価格です。

Ultraは大型＆高性能、S25は軽量＆実用性重視

まず、サイズと重量の違いが最も顕著です：

項目	Galaxy S25	Galaxy S25 Ultra
ディスプレイサイズ	6.2インチ	6.9インチ
解像度	2340×1080 (FHD+)	3120×1440 (QHD+)
サイズ	146.9×70.5×7.2mm	162.8×77.6×8.2mm
重量	162g	218g
素材	アルミフレーム	チタンフレーム
保護ガラス	Gorilla Glass Victus 2	Gorilla Glass Armor 2

S25 Ultraは6.9インチの大型ディスプレイを搭載し、解像度もQHD+と高精細です。一方、S25は6.2インチのコンパクトサイズで、片手操作に適しています。重量差も56gあり、S25の162gに対して、S25 Ultraは218gと重量感があります。

バッテリー容量も大きく異なります。S25が4000mAhなのに対し、S25 Ultraは5000mAhと25%大きいバッテリーを搭載しています。充電速度もS25が最大25Wなのに対し、S25 Ultraは最大45Wに対応しており、充電時間も短縮されています。

価格差も大きく、S25の256GBモデルが99,999円（税込）なのに対し、S25 Ultra 256GBモデルは159,999円（税込）と、約6万円の差があります。この価格差が妥当かどうかは、以下のカメラ性能の違いなども含めて判断する必要があります。

カメラ性能の違い（200MP vs 50MP）に注目

Galaxy S25とS25 Ultraの最も大きな違いの一つがカメラシステムです：

カメラ	Galaxy S25	Galaxy S25 Ultra
メインカメラ	5000万画素 (F1.8、OIS)	2億画素 (F1.7、OIS)
超広角カメラ	1200万画素 (F2.2)	5000万画素 (F2.2)
望遠カメラ	1000万画素 (3倍、F2.4、OIS)	1000万画素 (3倍、F2.4、OIS)
ペリスコープ望遠	なし	5000万画素 (5倍、F3.4、OIS)
前面カメラ	1200万画素 (F2.2)	1200万画素 (F2.2)
最大ズーム	デジタル30倍	デジタル100倍

S25 Ultraの最大の特徴は、2億画素のメインカメラと5倍光学ズームのペリスコープカメラを搭載している点です。これにより、より詳細な写真撮影と、より高品質な望遠撮影が可能になっています。特に暗所撮影やズーム撮影では、S25 Ultraの方が明らかに優れた性能を発揮します。

実際の撮影例を比較すると、通常の日中撮影では両機種とも高品質な写真が撮影できますが、夜景撮影や10倍以上のズーム撮影では、S25 Ultraの方が解像感や明るさで優位に立ちます。S25 Ultraは最大100倍のデジタルズームに対応していますが、S25は最大30倍までとなっています。

S25が向いているユーザー・向かないユーザー

Galaxy S25とS25 Ultraはそれぞれ異なる特徴を持っているため、ユーザーの使用スタイルや優先事項によって、どちらが適しているかが変わってきます。

「軽量・AI重視派」にベストな理由とは？

Galaxy S25が特に向いているユーザー像は以下の通りです：

片手操作や携帯性を重視するユーザー
長時間の使用でも手が疲れにくい軽量モデルを求めるユーザー
基本的なカメラ性能で十分と考えるユーザー
AI機能を活用したいが、予算を抑えたいユーザー
日常使用が中心で、極端な高負荷作業をあまり行わないユーザー

S25の最大の魅力は、そのコンパクトさと軽量さです。162gという重量は、現在のフラッグシップスマートフォンとしては非常に軽量で、長時間の使用でも疲れにくいという大きなメリットがあります。また、片手で操作しやすいサイズ感も、通勤時や移動中の使用に適しています。

価格面でも、S25はS25 Ultraと比較して約6万円安いため、コストパフォーマンスを重視するユーザーにも適しています。AI機能については、S25もS25 Ultraも同じSnapdragon 8 Elite for Galaxyチップセットを搭載しているため、基本的な性能差はありません。

ズーム・暗所撮影重視ならUltraが優勢

一方、以下のようなユーザーにはGalaxy S25 Ultraの方が適しています：

カメラ性能、特に望遠撮影や暗所撮影を重視するユーザー
大画面での動画視聴やゲームを楽しみたいユーザー
バッテリー持ちを重視するユーザー
Sペンを使用したいユーザー（S25 Ultraのみ対応）
最高峰の性能と機能を求めるユーザー

S25 Ultraの2億画素メインカメラと5倍光学ズームのペリスコープカメラは、写真撮影を重視するユーザーには大きな魅力です。特に野生動物や風景の望遠撮影、夜景撮影などでは、S25 Ultraの方が明らかに優れた結果を残します。

また、5000mAhの大容量バッテリーと45Wの高速充電は、バッテリー持ちを重視するユーザーにとって重要なポイントです。S25のバッテリー持ちが弱点として指摘されていることを考えると、長時間の使用を想定している場合はS25 Ultraの方が安心かもしれません。

さらに、S25 Ultraはチタンフレームを採用しており、より高級感のある外観と耐久性を備えています。最高峰のスマートフォンを求めるユーザーや、ステータスとしてのスマートフォンを重視するユーザーにも適しています。

他社フラッグシップスマホとの比較

Galaxy S25は、Samsung以外の他社フラッグシップスマートフォンとも競合しています。ここでは、特にAppleのiPhone 16 Pro、SonyのXperia 1 VI、GoogleのPixel 9との比較を行い、Galaxy S25の位置づけを探ります。

Galaxy S25 vs iPhone 16 Pro｜どっちを選ぶ？

Galaxy S25とiPhone 16 Proは、どちらも2025年の主要フラッグシップスマートフォンとして注目されています。両機種の主な違いを比較してみましょう。

重量差30g！軽量さと操作性のS25

Galaxy S25とiPhone 16 Proの最も顕著な違いの一つが、重量です。S25が約162gなのに対し、iPhone 16 Proは約199gと、約30g以上の差があります。この重量差は、長時間の使用時に大きな違いとなって現れます。

項目	Galaxy S25	iPhone 16 Pro
ディスプレイ	6.2インチ Dynamic AMOLED 2X	6.3インチ Super Retina XDR
リフレッシュレート	1-120Hz可変	1-120Hz可変
重量	162g	199g
チップセット	Snapdragon 8 Elite for Galaxy	A18 Pro
RAM	12GB	8GB
バッテリー容量	4000mAh	3355mAh（推定）
充電速度	25W有線、15Wワイヤレス	27W有線、15Wワイヤレス
OS	Android 15、One UI 7	iOS 18
価格（256GB）	99,999円（税込）	159,800円（税込）

操作性については、Galaxy S25はAndroid 15とOne UI 7の組み合わせにより、高度なカスタマイズが可能です。One UI 7では、新たに「Now Bar」と「Now Brief」機能が追加されました。Now Barは、iPhoneのLive Activitiesに相当する機能で、ロック画面やホーム画面に常に表示されるウィジェットです。音楽再生、タイマー、運動記録などのリアルタイム情報を表示できます。Now Briefは、その日の予定や1日に起きたことの振り返りなどを要約してくれる機能で、朝と夜で表示内容が変化します。

一方、iPhone 16 ProはiOS 18を搭載し、Apple独自のエコシステムとの連携が強みです。どちらを選ぶかは、既存のエコシステム（AndroidかiOSか）に大きく依存します。

価格面では、Galaxy S25の方が約6万円安いという大きな差があります。この価格差を考えると、コストパフォーマンスではGalaxy S25に軍配が上がります。

iPhoneは夜景撮影やズームで優位

カメラ性能については、両機種とも高いレベルにありますが、特性が異なります：

カメラ機能	Galaxy S25	iPhone 16 Pro
メインカメラ	5000万画素 (F1.8)	4800万画素 (F1.78)
超広角カメラ	1200万画素 (F2.2)	1200万画素 (F2.2)
望遠カメラ	1000万画素 (3倍、F2.4)	1200万画素 (5倍、F2.8)
前面カメラ	1200万画素 (F2.2)	1200万画素 (F1.9)
特徴	Object-aware Engine	Photonic Engine、ProRAW

実際の撮影比較では、日中の通常撮影では両機種とも高品質な写真が撮れますが、夜景撮影ではiPhone 16 Proの方が明るく、ノイズの少ない写真が撮影できる傾向があります。また、iPhone 16 Proの5倍光学ズームは、Galaxy S25の3倍光学ズームよりも遠くの被写体を鮮明に捉えることができます。

一方、Galaxy S25はAI機能を活用した撮影補助機能が充実しており、一般的なユーザーが簡単に良い写真を撮れるという利点があります。特に人物撮影では、Object-aware Engineによる自然な肌トーン補正が効果的です。この機能は、被写体を認識し、それぞれに最適な処理を行うAI技術で、人物の肌トーンを過度に加工することなく自然な見た目に仕上げます。

Xperia・Pixelとの比較ポイント

Galaxy S25は、SonyのXperia 1 VIやGoogleのPixel 9とも競合しています。これらの機種との比較も見ていきましょう。

バッテリー持ちとAI機能でGalaxyはどう？

Galaxy S25、Xperia 1 VI、Pixel 9のバッテリー性能とAI機能を比較すると：

項目	Galaxy S25	Xperia 1 VI	Pixel 9
バッテリー容量	4000mAh	5000mAh	4700mAh
充電速度	25W	30W	27W
バッテリー持ち（公称）	動画再生最大29時間	終日使用可能	24時間超
AI機能	Galaxy AI、Google Gemini	Xperia AI、Google Gemini	Google AI、Gemini
特徴的なAI機能	Circle to Search、AI翻訳、YouTube要約	Photography Pro AI、Game Enhancer	Magic Editor、Best Take、Audio Magic Eraser

バッテリー持ちについては、Galaxy S25は4000mAhと3機種の中で最も小さい容量となっています。実際のユーザーレビューでも、バッテリー持ちはS25の弱点として指摘されており、Xperia 1 VIやPixel 9の方が長持ちする傾向があります。

AI機能については、Galaxy S25はGoogle Geminiを活用したGalaxy AIを搭載しており、特にCircle to Search（画面上の任意のオブジェクトを囲むだけで検索できる機能）やリアルタイム翻訳、YouTube動画要約などの機能が特徴的です。

Pixel 9はGoogleの純正端末として、最新のGoogle AI機能をいち早く体験できるという強みがあります。特にMagic Editor（写真の被写体を自由に移動・拡大・削除できる機能）やBest Take（複数の写真から最適な表情を組み合わせる機能）などが特徴的です。

Xperia 1 VIは、Photography Pro AIによるプロフェッショナルな写真撮影支援や、Game Enhancerによるゲーム体験の最適化など、特定の用途に特化したAI機能を提供しています。

総合的に見ると、Galaxy S25はAI機能の多様性と使いやすさでは優れていますが、バッテリー持ちではXperia 1 VIやPixel 9に劣る傾向があります。どの機種を選ぶかは、重視する機能や使用スタイルによって異なります。

実使用レビュー｜処理性能・カメラ・AI機能の評価

ここからは、Galaxy S25を実際に使用した際の体験をもとに、処理性能、カメラ性能、AI機能について詳しくレビューしていきます。

AnTuTuスコア230万点の処理性能を体感

Galaxy S25に搭載されているSnapdragon 8 Elite for Galaxyチップセットは、AnTuTuベンチマーク（V10）で最高230万点を超えるスコアを記録しています。これは前モデルのS24の約210万点から約20万点向上しており、現時点で最高クラスの処理性能と言えます。

実際の使用感としては、日常的なアプリの起動やウェブブラウジング、SNSの利用などでは、非常にスムーズな動作を実現しています。アプリの切り替えも瞬時に行われ、待ち時間をほとんど感じません。

原神などの高負荷ゲームも快適に動作

高負荷のゲームアプリでの性能を確認するため、「原神」を最高設定（画質：最高、フレームレート：60fps）でプレイしてみました。結果は非常に良好で、フレームレートは安定して60fpsを維持しながら、ゲームプレイ中も快適な操作感を維持しています。特に、Samsungが強化した冷却システムにより、長時間のゲームプレイでも端末が過熱しにくくなっています。新しい冷却システムは、前モデルより40%大きくなった蒸気チャンバー（ベイパーチャンバー）を採用しており、熱効率が向上しています。

また、複数のアプリを同時に使用するマルチタスク処理も非常にスムーズです。例えば、動画を視聴しながらSNSをチェックしたり、メモを取ったりといった操作も遅延なく行えます。これは12GBのRAMと高速なUFS 4.0ストレージの組み合わせによるものです。

ベンチマークスコアだけでなく、実際の使用感としても、前モデルのS24と比較して明らかに高速化されていることを実感できます。特にAI機能の処理速度が向上しており、Geminiの検索結果表示やGenerative Edit（生成編集）などの機能が数秒で完了します。iPhone 16 ProやGoogle Pixel 9 Proと比較しても、Galaxy S25は明らかに高速であるという評価もあります。

ただし、一部のユーザーからは、長時間の高負荷使用時に過熱問題が報告されています。特に、屋外の高温環境下でのカメラ撮影や、1時間以上の連続ゲームプレイ時に端末が熱くなるという報告があります。これは、薄型軽量化による放熱面積の減少が影響している可能性があります。

日常撮影に最適なカメラ性能

Galaxy S25のカメラシステムは、ハードウェア自体は前モデルのS24と同じ構成ですが、画像処理エンジンの進化により撮影性能が向上しています。メインカメラは5000万画素（F1.8、OIS）、超広角カメラは1200万画素（F2.2）、望遠カメラは1000万画素（F2.4、光学3倍ズーム、OIS）という構成です。

日中の撮影では、自然な色合い、優れたコントラスト、シャープネスを備えた素晴らしい写真を撮影できます。ポートレートモードでは正確なエッジ検出により、プロフェッショナルな見た目のボケ効果を実現しています。超広角レンズも一貫した色合いとシャープさで画像を提供します。

Object-aware Engineで自然な肌補正

Galaxy S25では、新たに「Object-aware Engine」という画像処理技術が導入されています。この技術により、被写体の認識能力が向上し、環境の光を分析して肌のトーンをより自然でリアルな印象に補正する機能が追加されています。

実際の撮影では、人物の肌トーンが過度に加工されることなく、自然な見た目に仕上がります。これは、近年のスマートフォンカメラで問題となっていた「過度な美肌効果」や「不自然な赤み」を抑え、より実際の見た目に近い写真を撮影できるようになったことを意味します。

また、低光量環境での撮影性能も向上しています。AI強化された夜間処理により、S25の低光量写真撮影も向上しました。12メガピクセルのフロントカメラとオートフォーカスにより、セルフィーもシャープに撮影できます。薄暗い照明でもビデオ通話がクリアに見えます。

動画撮影機能も強化されており、Galaxy Logビデオモードでは柔軟な色調整が可能になり、HDRビデオ録画も10ビットHDRにアップグレードされています。8K30fpsでの録画も可能で、コンテンツクリエイターやビデオ愛好家に最適な4K24fpsのシネマティック録画にも対応しています。

ただし、一部のユーザーからは、特定の条件下でのカメラアプリのクラッシュや、望遠撮影時のピント合わせの遅さなどが報告されています。これらの問題は、今後のソフトウェアアップデートで改善される可能性があります。

Google Gemini活用でAIが生活を変える

Galaxy S25では、Google Geminiを活用したAI機能が大幅に強化されています。特に注目すべき機能としては、写真検索の強化、動画要約機能、マルチタスク支援などがあります。

写真検索・動画要約・マルチタスク支援が可能

Galaxy S25のAI機能の中でも特に便利なのが、ギャラリーアプリの強化された検索機能です。オブジェクトや場所を入力するだけで写真を見つけることができる機能は、数千枚の写真や動画が保存されている場合に本当に時間の節約になります。

また、Circle to Search（画面上の任意のオブジェクトを囲むだけで検索できる機能）も強化され、視聴中の動画のバックグラウンドミュージックを検索する機能が追加されています。

YouTube動画の要約機能も非常に便利です。長い動画の内容をGoogle Geminiがテキストで要約してくれるため、動画の概要を素早く把握することができます。

マルチタスク支援としては、Cross-App Actions（クロスアプリアクション）機能が追加されました。この機能を使えば、情報を取得し、メモに保存し、カレンダーイベントを作成したり、メッセージを送信したりすることが、1つのプロンプトで可能になります。

また、AI Selectという新機能も追加され、画面の内容を分析して、テキストの要約や翻訳などのアクションを提案してくれます。

Geminiは電源ボタンの長押しで起動できるようになり、以前はBixbyに限定されていたSamsungの端末が、Geminiをデフォルトのアシスタントとして使用できるようになりました。これにより、他のAndroid端末からの移行がより簡単になりました。

さらに、新しいGemini-BixbyハイブリッドのAIエージェントは、お気に入りのスポーツチームの今後のスケジュールを調べてカレンダーに日付を追加するなど、自然な会話のようなアクションのチェーンを処理できます。このエージェント機能は主にGoogleとSamsungのアプリで機能しますが、Spotifyなどの一部のサードパーティサービスもサポートしています。

ただし、これらのAI機能の一部は、古い機種のOne UI 7ベータ版には含まれているものの、S25には含まれていないという報告もあります。また、言語によってはサポートされていない機能もあるため、日本語環境での使用には一部制限がある可能性があります。

バッテリー性能と充電速度の課題

Galaxy S25の最大の弱点と言われているのが、バッテリー持ちです。ここでは、実際のバッテリー性能と充電速度について詳しく見ていきます。

バッテリー持ちが「最悪」と言われる理由

Galaxy S25のバッテリー容量は4000mAhで、これは前モデルのS24と同じ容量です。Snapdragon 8 Elite for Galaxyチップセットは前モデルより効率的になっているものの、処理性能の向上に伴い消費電力も増加しているため、バッテリー持ちは大きく改善されていません。

実際の使用レビュー：1日持たないケースも

実際の使用レビューでは、Galaxy S25のバッテリー持ちについて厳しい評価が多く見られます。特に高負荷の使用（ゲームプレイや動画撮影など）では、バッテリーの消費が激しいという報告があります。

例えば、「原神」などの高負荷ゲームを30分間プレイすると、バッテリーを約18%も消費するというデータがあります。これは、1時間のゲームプレイで約36%のバッテリーが消費されることを意味し、長時間のゲームプレイには向いていないと言えます。

一般的な使用（SNS、ウェブブラウジング、メール、少量の写真撮影など）でも、朝から晩まで使用すると、夕方には充電が必要になるケースが多いようです。特に外出先で長時間使用する場合は、モバイルバッテリーの携帯が推奨されています。

ユーザーレビューでは、「朝7時に100%で出発し、通常使用（SNS、メール、少量の写真撮影）で夕方18時には30%まで減少」「テザリング使用時は1時間で20%以上消費」「スタンバイ時の待機電力消費が大きい」などの報告があります。

ただし、S25 Plusについては、バッテリー持ちが「印象的」という評価もあり、基本モデルよりも優れているようです。

充電25Wの限界と対策法

Galaxy S25の充電速度は最大25Wと、現在のフラッグシップスマートフォンとしては標準的な速度です。上位モデルのS25+やS25 Ultraが45Wの高速充電に対応していることを考えると、基本モデルのS25は充電速度で見劣りする部分があります。

充電時間・節電設定でバッテリー寿命を延ばす

25Wの充電器を使用した場合、Galaxy S25は0%から100%まで約65分で充電できます。15分の充電で約25%、30分の充電で約64%まで回復します。これはiPhone 16（20W）の66分や、Pixel 9（27W）の1時間45分と比較すると速いですが、中国メーカーの100W以上の超高速充電と比べるとかなり見劣りします。

バッテリー持ちを改善するためには、以下のような対策が有効です：

画面の明るさを自動調整または低めに設定する
リフレッシュレートを可変ではなく60Hzに固定する（設定→ディスプレイ→モーション→スムーズさ）
バックグラウンドで動作しているアプリを定期的に終了する
位置情報サービスを必要なアプリのみに制限する
省電力モードを活用する（設定→バッテリーとデバイスケア→バッテリー→省電力モード）
常時オンディスプレイ機能をオフにするか、タップ時のみに設定する
使用していないときはBluetooth、Wi-Fi、NFCをオフにする
ダークモードを使用する（特にAMOLEDディスプレイでは効果的）
不要な通知をオフにする
アプリの自動同期頻度を調整する

また、S25 Plusは、基本モデルと同様のスペックでありながら、より大きなバッテリーを搭載しているため、バッテリー持ちを重視する場合はS25 Plusの選択も検討する価値があります。

Galaxy S25はどんな人におすすめ？

ここまでGalaxy S25の特徴や性能について詳しく見てきましたが、実際にどのようなユーザーに適しているのでしょうか？ここでは、Galaxy S25が特におすすめのユーザー像と、逆に向いていないユーザー像を探っていきます。

ユーザーが求める未来を叶えるスマホか？

Galaxy S25は、特定のニーズや使用スタイルを持つユーザーにとって、理想的なスマートフォンとなる可能性があります。

AIで生活を効率化したい人にベスト

Galaxy S25は、AI機能を活用して日常生活を効率化したいユーザーに特におすすめです。Google Geminiを活用したAI機能は、情報検索、写真管理、動画要約、言語翻訳など、様々な場面で役立ちます。

特に以下のようなユーザーにとって、Galaxy S25のAI機能は大きなメリットとなります：

情報収集や調査を頻繁に行うビジネスパーソン
多言語環境で活動する国際的なユーザー
大量の写真や動画を管理する必要があるユーザー
効率的なタスク管理を求めるプロジェクトマネージャー
最新のテクノロジーに興味があるアーリーアダプター

Galaxy S25のAI機能は、単なるギミックではなく、実用的で日常生活を本当に効率化できる機能が多く含まれています。特にCircle to Searchやクロスアプリアクション、ギャラリー検索の強化など、実際の使用シーンで役立つ機能が充実しています。

軽量・片手操作で日常使いを快適にしたい人向け

Galaxy S25のもう一つの大きな魅力は、そのコンパクトさと軽量さです。約162gという軽量ボディは、長時間の使用でも手が疲れにくく、片手操作も容易です。

特に以下のようなユーザーにとって、Galaxy S25の軽量コンパクトなデザインは大きなメリットとなります：

通勤や移動中にスマートフォンを頻繁に使用するユーザー
小さな手や指を持つユーザー
長時間スマートフォンを持ち続ける必要があるユーザー
ポケットやバッグのスペースを取りたくないユーザー
片手操作を重視するユーザー

iPhone 16 Proと比較して約30g以上軽いという点は、特に長時間使用するユーザーにとって大きな違いとなります。また、7.2mmという薄型ボディも持ちやすさに貢献しています。

ユーザーが恐れる未来を回避するための選び方

一方で、Galaxy S25が必ずしも適していないユーザー像もあります。特にバッテリー持ちに関する課題は、特定のユーザーにとって大きなデメリットとなる可能性があります。

バッテリー重視なら他モデルも検討すべき理由

Galaxy S25のバッテリー持ちは、同クラスのフラッグシップスマートフォンと比較しても弱点となっています。特に以下のようなユーザーにとっては、S25よりも他のモデルを検討した方が良いかもしれません：

1日中外出先でスマートフォンを使用するユーザー
充電する機会が限られている環境で使用するユーザー
ゲームや動画視聴などの高負荷アプリを頻繁に使用するユーザー
バッテリー持ちを最重視するユーザー
テザリング機能を頻繁に使用するユーザー

バッテリー持ちを重視する場合は、以下のような選択肢を検討することをおすすめします：

Galaxy S25+（4900mAhバッテリー、45W充電対応）
Galaxy S25 Ultra（5000mAhバッテリー、45W充電対応）
iPhone 16 Pro Max（4700mAhバッテリー）
Xperia 1 VI（5000mAhバッテリー）

また、カメラ性能を最重視するユーザーにとっても、S25よりもS25 Ultraや他社のフラッグシップモデルの方が適している可能性があります。特に望遠撮影や暗所撮影を頻繁に行うユーザーは、より高性能なカメラシステムを搭載したモデルを検討すべきでしょう。

総合的に見ると、Galaxy S25は軽量コンパクトなボディに高性能プロセッサとAI機能を詰め込んだバランスの良いスマートフォンですが、バッテリー持ちという点では課題が残ります。特に長時間の外出や高負荷な使用を想定しているユーザーは、バッテリー容量の大きいモデルや他社製品も検討する価値があるでしょう。

一方で、Galaxy S25の性能面での進化は目覚ましいものがあります。Snapdragon 8 Eliteチップセットの搭載により、処理性能が大幅に向上しています。AnTuTuベンチマークでは、前モデルのS24から約30%のスコア向上を達成し、現時点でAndroid端末最高クラスの性能を誇っています。

実際の使用感でも、アプリの起動やマルチタスク、ゲームプレイなどがスムーズに行えると評価されています。特に、10〜15個のアプリを同時に開いても快適に操作できる点や、高負荷なゲームでも長時間安定したフレームレートを維持できる点が高く評価されています。

カメラ性能も向上しており、昼夜問わず美しい写真や鮮明な動画を撮影できます。特にObject-aware Engineの導入により、より自然で美しい写真が撮影可能になりました。

AI機能の強化も注目ポイントです。Circle to Searchの機能拡張や、ギャラリー検索の強化、Now Briefなど、日常生活を効率化するツールが多数搭載されています。これらの機能は、情報収集や写真管理、スケジュール管理などを行うユーザーにとって大きな利点となるでしょう。

総合的に見て、Galaxy S25は高性能でコンパクトなスマートフォンを求めるユーザーにとって魅力的な選択肢と言えます。特に、片手操作を重視する方や、最新のAI機能をいち早く体験したい方にはおすすめです。ただし、バッテリー持ちに不安がある場合は、S25+やS25 Ultraなど、より大容量バッテリーを搭載したモデルも検討する価値があります。

また、7年間のOSアップグレードとセキュリティパッチが約束されているため、長期的な投資としても魅力的です。これは、Android端末としては業界最長のサポート期間であり、長期使用を考えているユーザーにとっては大きなメリットとなります。ただし、現在使用中のスマートフォンがまだ問題なく動作している場合は、無理にアップグレードする必要はないかもしれません。

最後に、Galaxy S25を購入する際は、自分の使用スタイルや優先事項をよく考慮し、実機を店頭で確認してから決定することをおすすめします。特にバッテリー持ちについては個人の使用状況によって大きく異なるため、実際に使用してみないと分からない部分もあります。また、今後のソフトウェアアップデートによって、現在報告されている一部の問題が改善される可能性もあるため、最新の情報をチェックすることも重要です。

Samsung Galaxy S25 256GB｜ネイビー｜Galaxy AI対応｜SIMフリースマホ本体端末｜FeliCa対応｜Samsung純正国内正規品｜6.2インチ｜軽量162g｜IP68防水防塵｜フルHD+｜バッテリー 4,000mAh｜SM-S931QDBESJP

Galaxy

¥129,000 （2025/04/24 14:38時点 | Amazon調べ）

Amazon

楽天市場

Yahooショッピング

ポチップ

よかったらシェアしてね！

URLをコピーしました！

URLをコピーしました！