iPhone SE/SE2/SE3比較!性能と特徴の違い
iPhone SEシリーズは、Appleが提供する手頃な価格帯のスマートフォンとして多くのユーザーから支持されています。コンパクトなサイズと高性能を両立させた魅力的なモデルですが、第1世代から第3世代まで、それぞれに特徴があり迷ってしまいますよね。
この記事では、iPhone SE(第1世代)、iPhone SE2(第2世代)、iPhone SE3(第3世代)の違いを徹底比較! 外観デザインから性能、カメラ機能まで詳しく解説していきます。これからiPhone SEシリーズの購入を検討している方は、ぜひ参考にしてくださいね!
iPhone SEとSE2の違い 見分け方

まずは、iPhone SE(第1世代)とiPhone SE2(第2世代)の見分け方から解説していきましょう。一目で分かる大きな違いがいくつかあるんです!
iPhone SE(第1世代)は2016年に発売され、iPhone 5sのデザインを踏襲しています。一方、iPhone SE2(第2世代)は2020年に登場し、iPhone 8のデザインを採用しています。このデザインの違いが、最も分かりやすい見分け方になります。
- 背面デザイン:SE(第1世代)はアルミニウム製の背面で、上下に特徴的なアンテナラインがあります。SE2(第2世代)はガラス製の背面で、アンテナラインがありません。
- ホームボタン:SE(第1世代)のホームボタンは物理的に押し込むタイプ。SE2(第2世代)はハプティックフィードバック(振動)で反応する感圧式です。
- イヤホンジャック:SE(第1世代)には3.5mmイヤホンジャックがありますが、SE2(第2世代)にはありません。
- カラーバリエーション:SE(第1世代)はスペースグレイ、シルバー、ゴールド、ローズゴールドの4色。SE2(第2世代)はブラック、ホワイト、(PRODUCT)REDの3色展開です。
また、iPhone SE(第1世代)の背面カメラはフラッシュと一体化していないのに対し、SE2(第2世代)はカメラレンズが少し大きく、フラッシュと一体化したデザインになっています。
このように、外観だけでもかなり違いがあるので、見分けるのは比較的簡単です。ただ単に見た目だけでなく、使い勝手にも大きな違いがあるので、次のサイズ比較も参考にしてみてください!
iPhone SEとSE2の違い サイズ

iPhone SEとSE2のサイズ差は、実際に手に取るとかなり実感できる違いです。具体的な数値で比較してみましょう!
モデル | 高さ | 幅 | 厚さ | 重量 | 画面サイズ |
---|---|---|---|---|---|
iPhone SE(第1世代) | 123.8mm | 58.6mm | 7.6mm | 113g | 4.0インチ |
iPhone SE2(第2世代) | 138.4mm | 67.3mm | 7.3mm | 148g | 4.7インチ |
数値を見れば一目瞭然! iPhone SE2は第1世代と比べて、高さが約15mm、幅が約9mm大きくなっています。重量も35g増加しています。これは、画面サイズが4.0インチから4.7インチへと拡大したことが主な理由です。
実際の使用感としては、iPhone SE(第1世代)は非常にコンパクトで片手操作が容易です。小さなポケットにも収まりやすく、軽量なので長時間の使用でも疲れにくいというメリットがあります。
一方、iPhone SE2(第2世代)は画面が大きくなったことで、動画視聴やゲーム、ウェブブラウジングなどの体験が向上しています。ただし、片手操作はやや難しくなり、小さな手の方には少し持ちづらく感じるかもしれません。
サイズ選びは個人の好みによるところが大きいですが、コンパクトさを重視するなら第1世代、画面の見やすさを重視するなら第2世代が適しているでしょう。ただし、第1世代はすでに生産終了しており、OSサポートも終了しているため、新規購入は推奨されません。
SE2とSE3の違い 大きさ

次に、iPhone SE2(第2世代)とiPhone SE3(第3世代)のサイズ比較をしてみましょう。結論から言うと、両者のサイズはほぼ同じです! 具体的な数値で確認してみましょう。
モデル | 高さ | 幅 | 厚さ | 重量 | 画面サイズ |
---|---|---|---|---|---|
iPhone SE2(第2世代) | 138.4mm | 67.3mm | 7.3mm | 148g | 4.7インチ |
iPhone SE3(第3世代) | 138.4mm | 67.3mm | 7.3mm | 144g | 4.7インチ |
表を見ると分かる通り、高さ、幅、厚さ、画面サイズはまったく同じです! 唯一の違いは重量で、SE3は4g軽くなっています。ただ、この差はほとんど体感できないレベルでしょう。
なぜこれほど似ているのかというと、iPhone SE3はSE2のデザインをほぼそのまま踏襲しているからです。Appleは外観デザインを変更せず、内部性能の向上に注力したのです。
このため、SE2からSE3への買い替えを検討している方は、外観の変化を期待するよりも、内部性能(特にA15 Bionicチップの搭載や5G対応など)の向上に注目した方が良いでしょう。
また、大きさがほぼ同じということは、SE2用のケースやアクセサリーがSE3でも使える可能性が高いということです。次の項目では、この点についてさらに詳しく見ていきましょう!
SE2とSE3 ケース同じか検証
iPhone SE2とSE3のサイズがほぼ同じということは分かりましたが、実際にケースは共用できるのでしょうか? 結論から言うと、ほとんどの場合は共用可能です!
iPhone SE2(第2世代)とiPhone SE3(第3世代)は、前述の通り外形寸法がまったく同じです。カメラの位置やボタン配置、スピーカーやマイクの穴の位置もほぼ同一です。このため、基本的にはSE2用のケースはSE3でも問題なく使用できます。
実際に多くのユーザーが、SE2からSE3に機種変更した際も、それまで使っていたケースをそのまま流用しています。また、多くのケースメーカーも「iPhone SE(第2/第3世代)対応」として、両方のモデルに対応するケースを販売しています。
ただし、いくつか注意点もあります。非常に精密に作られた一部のケース(特に高級ケースや完全フィットタイプ)では、わずかな違いが影響する場合があります。例えば:
- カメラレンズ周りの微妙な違い
- 内部構造の違いによる重量バランスの変化
- ボタンの感触の違いによるフィット感の差
これらの違いは非常に小さいものですが、完璧なフィット感を求める方は、専用のケースを購入した方が安心かもしれません。
また、SE2用のケースがiPhone 8用として販売されている場合もあります。iPhone SE2はiPhone 8とほぼ同じボディを採用しているため、iPhone 8用のケースもSE2/SE3で使用可能なケースが多いです。
このように、ケースの共用性は非常に高いので、SE2からSE3への買い替えを検討している方は、お気に入りのケースをそのまま使い続けられる可能性が高いでしょう!
iPhone SE3とSE2の違い ケース
iPhone SE3とSE2のケースについて、さらに詳しく見ていきましょう。前項で説明した通り、基本的には共用可能ですが、市場に出回っているケースには、それぞれのモデルに最適化されたものもあります。
iPhone SE3専用として販売されているケースの特徴としては、以下のような点が挙げられます:
- 5G対応を考慮した設計:iPhone SE3は5Gに対応しているため、電波干渉を最小限に抑える設計のケースが増えています。
- 放熱性の向上:A15 Bionicチップは高性能ですが、その分発熱も増える可能性があります。そのため、放熱性を考慮したケースデザインが採用されていることがあります。
- カラーバリエーション:iPhone SE3のカラーラインナップ(ミッドナイト、スターライト、(PRODUCT)RED)に合わせたケースカラーが展開されています。
一方で、iPhone SE2用のケースは、すでに市場に長く出回っているため、種類が豊富でデザインのバリエーションも多いというメリットがあります。また、在庫処分などで比較的安価に入手できる場合もあります。
実際のところ、多くのユーザーはケースの見た目やデザイン、機能性(耐衝撃性やカード収納など)で選ぶことが多いでしょう。そのような場合、SE2用かSE3用かはあまり重要ではなく、「iPhone SE(第2/第3世代)対応」と表記されているケースを選べば問題ありません。
なお、iPhone SE(第1世代)用のケースは、サイズが大きく異なるため、SE2/SE3では使用できませんのでご注意ください。
ケース選びの際は、保護性能、デザイン、使いやすさなど、自分の優先順位に合わせて選ぶことをおすすめします。高品質なケースを使用することで、大切なiPhoneを長く美しく使い続けることができますよ!
iPhone SE/SE2/SE3比較で選ぶ最適モデル
ここまでは主に外観やサイズ、ケースの互換性について見てきましたが、ここからはiPhone SEシリーズの内部性能や機能面での違いを詳しく比較していきます。どのモデルが自分に最適なのか、判断材料を提供していきますね!

iPhone SE2とSE3 カメラ比較
スマートフォン選びで重要な要素の一つがカメラ性能です。iPhone SE2とSE3のカメラを詳しく比較してみましょう!
一見すると、両モデルのカメラスペックは似ています。どちらも背面に1200万画素の単一レンズを搭載し、f/1.8の明るいレンズを採用しています。しかし、画像処理エンジンや機能面では大きな違いがあるんです。
機能 | iPhone SE2(第2世代) | iPhone SE3(第3世代) |
---|---|---|
背面カメラ | 1200万画素、f/1.8 | 1200万画素、f/1.8 |
光学式手ぶれ補正 | あり | あり |
ポートレートモード | あり | あり(改良版) |
画像処理エンジン | A13 Bionic搭載 | A15 Bionic搭載 |
Deep Fusion | あり | あり(改良版) |
Smart HDR | 次世代Smart HDR | Smart HDR 4 |
フォトグラフィックスタイル | なし | あり |
ナイトモード | なし | なし |
前面カメラ | 700万画素、f/2.2 | 700万画素、f/2.2 |
ビデオ撮影 | 4K@60fps | 4K@60fps |
iPhone SE3の最大の強みは、A15 Bionicチップによる強化された画像処理能力です。同じレンズ構成でも、より高度な処理が可能になったことで、特に以下の点が向上しています:
- Smart HDR 4:複雑な照明条件下でも、より自然で鮮明な写真が撮影できます。特に人物の肌のトーンが自然に表現されます。
- 改良されたポートレートモード:被写体と背景の分離精度が向上し、より自然なボケ効果が得られます。
- フォトグラフィックスタイル:写真の色調やコントラストをリアルタイムで調整できる新機能が追加されました。
- 暗所での撮影性能:低照度環境でのノイズ処理が向上し、夜間や室内での撮影品質が改善されています。
実際の撮影結果を比較すると、特に複雑な光条件や暗所での撮影において、iPhone SE3の方が自然で鮮明な写真を撮影できる傾向があります。例えば、逆光シーンでは、SE3のSmart HDR 4が被写体の細部を保持しながら、背景の明るさも適切に調整します。また、室内の薄暗い環境では、SE3の方がノイズが少なく、色の再現性も高い写真を撮影できます。
ポートレート写真の比較では、SE3の方が髪の毛の細部や眼鏡のフレームなど、細かい部分の被写体検出精度が向上しており、より自然なボケ効果を実現しています。また、フォトグラフィックスタイル機能を使うと、写真全体の雰囲気を変えることなく、色調やコントラストを好みに合わせて調整できるのも大きなメリットです。
ただし、重要な注意点として、どちらのモデルもナイトモードには対応していません。これは、iPhone 11以降のフラッグシップモデルに搭載されている機能で、非常に暗い環境でも明るく鮮明な写真を撮影できる技術です。夜景や暗所での撮影を頻繁に行う方は、この点を考慮する必要があります。
また、どちらも単一レンズのカメラシステムであるため、最新のiPhone 15シリーズなどの複数レンズを搭載したモデルと比べると、広角撮影や望遠撮影などの多様性では劣ります。
カメラ性能を重視する方には、より高度な画像処理が可能なiPhone SE3がおすすめです。ただし、一般的な日常撮影であれば、iPhone SE2でも十分満足できる写真が撮影できるでしょう。
iPhone SE 第3世代と第2世代 違い 見た目
iPhone SE 第3世代(SE3)と第2世代(SE2)は、一見するとほとんど同じに見えますが、細かな違いがいくつかあります。見た目の違いについて詳しく解説していきましょう。
まず、最も分かりやすい違いはカラーバリエーションです:
- iPhone SE2(第2世代):ブラック、ホワイト、(PRODUCT)RED
- iPhone SE3(第3世代):ミッドナイト、スターライト、(PRODUCT)RED
一見似ているように思えますが、SE3のミッドナイトはSE2のブラックよりもわずかに青みがかっており、スターライトはホワイトよりもわずかにクリーム色がかっています。ただし、この違いは非常に微妙で、並べて比較しないと気づかないほどです。
また、背面のAppleロゴの位置は両モデルとも中央ですが、SE3ではロゴがわずかに大きくなっているという報告もあります。
カメラレンズの周りのデザインもほぼ同じですが、非常に細かく見ると、SE3のカメラレンズの周りのリングがわずかに異なる場合があります。これは内部構造の違いによるものと考えられます。
前面のデザインは、ほぼ完全に同一です。どちらも4.7インチのRetina HDディスプレイを搭載し、上部にスピーカーとフロントカメラ、下部にホームボタン(Touch ID)を配置しています。
重量に関しては、SE3がSE2よりも4g軽量化されていますが、実際に手に持った感覚ではほとんど違いを感じることはできないでしょう。
このように、iPhone SE3とSE2は見た目の違いが非常に少なく、Appleは内部性能の向上に注力したことが分かります。外観の変化を期待して買い替えを検討している方には、あまり大きな変化は感じられないかもしれません。
iPhone SE3の特徴と進化点

iPhone SE3(第3世代)は、外観は前モデルとほぼ同じですが、内部では大きな進化を遂げています。ここでは、SE3の主要な特徴と進化点を詳しく解説します。
iPhone SE3の最大の進化点は、以下の5つです:
- A15 Bionicチップの搭載:iPhone 13シリーズと同じ最新チップを採用し、処理性能が大幅に向上しました。
- 5G通信への対応:高速なモバイル通信が可能になり、大容量データの送受信がスムーズになりました。
- バッテリー持続時間の向上:より効率的なチップと大容量バッテリーにより、使用時間が延長されました。
- カメラ機能の強化:Smart HDR 4やフォトグラフィックスタイルなど、最新の画像処理技術が導入されました。
- 耐久性の向上:より強化されたガラスを採用し、耐久性が向上しています。
A15 Bionicチップの搭載により、アプリの起動速度や処理性能が大幅に向上しています。特に、ゲームや動画編集などの負荷の高いタスクでその差が顕著に表れます。また、機械学習機能も強化され、写真の自動補正や音声認識などの精度が向上しています。
5G対応は、特に都市部や5Gエリア内での使用において大きなメリットとなります。動画ストリーミングやオンラインゲーム、大容量ファイルのダウンロードなどが格段に速くなります。
バッテリー持続時間も向上しており、Appleの公式データによれば、ビデオ再生時間はSE2の13時間からSE3では15時間に、ビデオストリーミング再生時間は8時間から10時間に延長されています。オーディオ再生時間は最大50時間と、長時間の音楽再生にも対応しています。
実際のユーザー体験では、SE3はスクリーンオンタイム(SOT)が5-6時間程度得られるという報告があり、SE2と比較して約40%程度バッテリーが長持ちするという声も多いです。特に、5G接続をオフにして使用する場合は、さらにバッテリー持続時間が延びる傾向があります。
耐久性に関しては、SE3はより強化されたガラスを採用しており、落下や衝撃に対する耐性が向上しています。一部の報告によれば、SE3はCeramic Shield(セラミックシールド)技術を部分的に採用しており、これによりガラスの強度が大幅に向上しているとされています。ただし、公式にはCeramic Shieldの採用は明言されていないため、完全な採用ではない可能性もあります。
また、iPhone SE3はiOS 15.4から搭載されており、最新のソフトウェア機能をすべて利用できます。マスク着用時のFace ID(ただしSE3はTouch IDを使用)、集中モード、ライブテキストなど、最新のiOS機能が快適に動作します。現在はiOS 18まで対応しており、今後も数年間はOSアップデートが提供される見込みです。
このように、iPhone SE3は外観は変わらないものの、内部では大きな進化を遂げています。特に、長期間使用することを考えると、最新チップの搭載と5G対応は将来的な価値が高いと言えるでしょう。
処理性能とチップセットの比較

iPhone SEシリーズの各世代で最も大きな違いの一つが、搭載されているチップセットです。処理性能を詳しく比較してみましょう。
モデル | チップセット | CPU | GPU | Neural Engine | RAM |
---|---|---|---|---|---|
iPhone SE(第1世代) | A9 | 2コア | PowerVR GT7600 | なし | 2GB |
iPhone SE2(第2世代) | A13 Bionic | 6コア(2性能+4効率) | 4コアGPU | 8コア | 3GB |
iPhone SE3(第3世代) | A15 Bionic | 6コア(2性能+4効率) | 4コアGPU | 16コア | 4GB |
各世代で処理性能は飛躍的に向上しています。特に注目すべきは、iPhone SE3に搭載されているA15 Bionicチップです。これはiPhone 13シリーズと同じチップで、現時点でAppleのモバイルデバイス向けチップとしては最高クラスの性能を誇ります。
ベンチマークスコアで比較すると、その差は一目瞭然です:
- iPhone SE(第1世代):GeekBench 5でシングルコア約250、マルチコア約500程度
- iPhone SE2(第2世代):GeekBench 5でシングルコア約1300、マルチコア約3300程度
- iPhone SE3(第3世代):GeekBench 5でシングルコア約1700、マルチコア約4500程度
この数値からも分かる通り、SE2からSE3への性能向上は約30%程度ですが、初代SEと比べると数倍の性能差があります。
実際の使用感としては、iPhone SE(第1世代)は現在のアプリでは動作が遅く感じることが多く、最新のゲームなどは快適に動作しない場合があります。一方、SE2は日常的な使用では十分な性能を持っており、多くのアプリやゲームも問題なく動作します。
SE3になると、最新の重いゲームや動画編集アプリなども快適に動作し、複数のアプリを同時に使用しても遅延を感じることはほとんどありません。また、Neural Engineのコア数が8コアから16コアに増加したことで、AI処理や機械学習を活用した機能の性能も大幅に向上しています。
RAMも世代を追うごとに増加しており、SE3では4GBとなっています。これにより、複数のアプリを切り替えて使用する際のレスポンスが向上し、バックグラウンドでのアプリの再読み込みが減少します。実際のユーザー体験では、SE2では複数の重いアプリを切り替える際に再読み込みが発生することがありますが、SE3ではその頻度が大幅に減少しています。
また、OSのサポート期間も処理性能と密接に関連しています。現在、iPhone SE2とSE3はともにiOS 18に対応していますが、将来的にはより高性能なSE3の方が長期間のOSサポートを受けられる可能性が高いです。Appleの過去のサポートパターンを考えると、SE3は少なくともiOS 20まで対応する可能性があります。
処理性能を重視する方や、長期間使用することを考えている方には、最新のA15 Bionicチップを搭載したiPhone SE3が明らかにおすすめです。ただし、SNSやウェブ閲覧、メールなど基本的な用途であれば、iPhone SE2でも十分快適に使用できるでしょう。
バッテリー性能と持続時間の違い

スマートフォン選びで重要な要素の一つがバッテリー持続時間です。iPhone SEシリーズの各世代でバッテリー性能がどう変化したのか、詳しく見ていきましょう。
モデル | バッテリー容量 | ビデオ再生 | オーディオ再生 | 急速充電 | ワイヤレス充電 |
---|---|---|---|---|---|
iPhone SE(第1世代) | 約1624mAh | 最大13時間 | 最大50時間 | 非対応 | 非対応 |
iPhone SE2(第2世代) | 約1821mAh | 最大13時間 | 最大40時間 | 対応(18W) | 対応(7.5W) |
iPhone SE3(第3世代) | 約2018mAh | 最大15時間 | 最大50時間 | 対応(20W) | 対応(7.5W) |
バッテリー容量は各世代で徐々に増加しており、SE3では第2世代よりも約10%増加しています。また、A15 Bionicチップの効率化により、バッテリー持続時間も向上しています。
Appleの公式データによると、ビデオ再生時間はSE2の13時間からSE3では15時間に延長され、ビデオストリーミング再生時間は8時間から10時間に向上しています。また、オーディオ再生時間はSE3では最大50時間と、SE2の40時間から大幅に向上しています。
実際のユーザー体験では、さらに具体的な違いが報告されています。多くのユーザーによれば、iPhone SE3は通常使用でスクリーンオンタイム(SOT)が5-6時間程度得られるとのことです。これは、SE2の3-4時間程度と比較して、約40%の向上を意味します。特に、ウェブブラウジングやSNS、メッセージアプリなどの一般的な使用では、SE3は朝から晩まで余裕を持って使用できるという声が多いです。
ただし、5G通信を多用する場合は、どのモデルでもバッテリー消費が早くなる傾向があります。SE3ユーザーの中には、5G接続をオフにして4G LTEのみで使用することで、バッテリー持続時間をさらに延ばしているという報告もあります。
実際の使用感としては、以下のような傾向があります:
- iPhone SE(第1世代):軽〜中程度の使用で半日程度、重い使用では数時間でバッテリーが切れることも。
- iPhone SE2(第2世代):通常使用で1日持つことが多いですが、カメラやゲームなどを多用すると1日持たないことも。
- iPhone SE3(第3世代):通常使用なら1日十分に持ち、効率的なチップのおかげで負荷の高い作業でもSE2より長持ちする傾向があります。
充電技術に関しては、第2世代から大きな進化がありました。SE2とSE3は急速充電とワイヤレス充電に対応しており、特に急速充電では30分で約50%まで充電可能です。SE3では急速充電の出力が18Wから20Wに向上し、より短時間での充電が可能になっています。
ただし、最新のフラッグシップモデル(iPhone 13/14/15シリーズ)と比較すると、SEシリーズはバッテリー容量が小さく、持続時間も短い傾向にあります。特に5G通信を多用する場合、SE3でもバッテリーの消費が早くなることがあります。
バッテリー持続時間を重視する方には、3つのモデルの中ではiPhone SE3が最もおすすめです。また、充電の利便性を考えると、急速充電とワイヤレス充電に対応しているSE2とSE3が初代SEより優れています。
なお、どのモデルも長期間使用するとバッテリーの劣化は避けられないため、2年以上使用している場合はバッテリー交換を検討するとよいでしょう。Appleの正規サービスでバッテリー交換を行うことで、新品に近い持続時間を取り戻すことができます。
2025年今買うべきiPhone SEは?
2025年4月現在、iPhone SEシリーズの中でどのモデルを選ぶべきか、それぞれのメリット・デメリットを踏まえて総合的に判断していきましょう。
まず、iPhone SE(第1世代)については、2022年にOSサポートが終了しているため、新規購入は推奨できません。セキュリティアップデートが提供されず、最新のアプリにも対応しなくなっていく可能性が高いためです。
そのため、選択肢はiPhone SE2(第2世代)とiPhone SE3(第3世代)の2つに絞られます。それぞれの現状と推奨ユーザー層を見ていきましょう。
iPhone SE2(第2世代)を選ぶべき人:
- 予算を抑えたい方(中古市場では2〜3万円台で入手可能)
- 基本的な機能(SNS、メール、ウェブ閲覧など)が中心の方
- 5G通信を必要としない方
- コンパクトなサイズと物理ホームボタン(Touch ID)を好む方
- 2〜3年程度の使用を想定している方
iPhone SE3(第3世代)を選ぶべき人:
- 最新の性能と5G通信を求める方
- ゲームや動画編集などの負荷の高いアプリを使用する方
- カメラ性能を重視する方
- 長期間(4〜5年)の使用を想定している方
- コンパクトなサイズと物理ホームボタン(Touch ID)を好む方
- 最新のiOSアップデートを長く受け取りたい方
2025年の時点では、iPhone SE3(第3世代)の方が明らかに将来性が高いと言えます。A15 Bionicチップの搭載と5G対応により、今後数年間は快適に使用できる可能性が高いでしょう。また、OSサポート期間も長くなる傾向があります。現在、両モデルともiOS 18に対応していますが、将来的にはSE3の方が長くサポートされる可能性が高いです。
価格面では、iPhone SE3は新品で6万円前後、中古でも4〜5万円程度するため、SE2と比べると割高です。しかし、長期間使用することを考えると、トータルコストではそれほど差がないかもしれません。
また、2025年2月にはiPhone 16eが発表され、iPhone SE3の後継モデルとなっています。iPhone 16eは、6.1インチのOLEDディスプレイを採用し、Face IDを搭載、A18チップを搭載するなど、大幅な進化を遂げています。デザイン面でもiPhone SEシリーズから大きく変わり、より現代的なデザインになっています。新モデルの購入を検討する価値は十分にありますが、価格も従来のSEシリーズより高くなっているため、コストパフォーマンスを重視する方にはiPhone SE3が依然として魅力的な選択肢となっています。
なお、予算に余裕があり、より高性能なモデルを求める方は、iPhone 13や14などの旧フラッグシップモデルも検討する価値があります。これらは中古市場でも手に入りやすくなっており、Face IDやデュアルカメラなど、より多くの機能を備えています。
総合的に判断すると、2025年現在では、長期使用を前提とするならiPhone SE3、予算を抑えたいならiPhone SE2がおすすめです。ただし、SE2を選ぶ場合は、今後2〜3年以内に再度買い替えが必要になる可能性があることを念頭に置いておくとよいでしょう。また、最新機能を求める方は、新しく登場したiPhone 16eも検討に値する選択肢です。
今回は、iPhone SE/SE2/SE3の比較について詳しく解説しました。それぞれのモデルには特徴があり、ユーザーのニーズによって最適な選択肢が異なります。
iPhone SE(第1世代)はコンパクトさが魅力でしたが、現在はOSサポートが終了しているため新規購入はおすすめできません。iPhone SE2(第2世代)はコストパフォーマンスに優れており、基本的な用途には十分な性能を持っています。そしてiPhone SE3(第3世代)は最新のA15 Bionicチップと5G対応により、長期間使用する上で最も将来性が高いモデルと言えるでしょう。
ご自身の使用目的や予算、重視するポイントに合わせて、最適なiPhone SEモデルを選んでくださいね!
参考文献
- Apple公式サイト – iPhone SE製品情報
- Apple公式サポート – iPhone比較ページ
- 各種技術レビューサイト