ROG Phone 9とは?最先端ゲーミングスマホの全貌
ゲーミングスマートフォン市場において、常に最先端を走り続けるASUSのROG Phone。2025年3月28日に発売されたROG Phone 9シリーズは、まさに現時点での最高峰のスペックと機能を詰め込んだモンスターマシンとなっています!
このROG Phone 9は、単なるスマートフォンの枠を超え、モバイルゲーミングの可能性を広げる存在として注目を集めています。Snapdragon 8 Eliteプロセッサーを搭載し、最大185Hzという驚異的なリフレッシュレートのディスプレイ、強化された冷却システム、そして独自のゲーミング機能を備えた本機は、モバイルゲーマーだけでなく、高性能スマートフォンを求めるユーザーにとっても魅力的な一台となっているんです。
特に注目すべきは、ゲーミングスマホでありながらも日常使いの利便性も追求している点。IP68の防水防塵性能やおサイフケータイ対応、さらにはROGシリーズ初となるeSIM対応など、ゲーマーだけでなく一般ユーザーにも嬉しい機能が満載です。
これからROG Phone 9の魅力を徹底的に掘り下げていきますので、ぜひ最後までお付き合いください!
ROG Phone 9の基本情報と発売日・価格まとめ
2025年モデルとして3月28日に国内発売、3機種4モデルを展開
ROG Phone 9シリーズは、2025年3月28日に日本国内で発売されました。海外では2月5日頃から順次発売されており、グローバル展開も積極的に行われています。ラインナップとしては、「ROG Phone 9」「ROG Phone 9 Pro」「ROG Phone 9 Pro Edition」の3製品4モデルが展開されています。
価格帯は以下のようになっています:
- ROG Phone 9:15万9800円(米国では$899)
- ROG Phone 9 Pro:18万9800円(米国では$1199)
- ROG Phone 9 Pro Edition:23万9800円(米国では$1499)
為替レートを考慮すると、日本での価格設定は比較的リーズナブルと言えるかもしれません。特に消費税込みの価格であることを考えると、海外と比べても競争力のある価格設定となっています。
注目すべきは、「ROG Phone 9 Pro」についてはKDDIの「au +1 collection」専売モデルとなっている点です。そのため、このモデルを検討している方は、全国のKDDI/沖縄セルラー直営店、au Style、au Online Shopでの購入となります。
また、カラーバリエーションとしては「ファントムブラック」と「ストームホワイト」の2色が用意されており、どちらもゲーミングデバイスらしさと洗練されたデザインを兼ね備えています。
ゲーミングスマホとしての位置づけと注目ポイント
ROG Phone 9シリーズは、単なるハイスペックスマートフォンではなく、「ゲーミングスマートフォン」という明確な位置づけを持っています。その証拠に、ゲーム専用の冷却システムや側面に配置された「AirTrigger」と呼ばれるゲーム用ボタン、最大185Hzという驚異的なリフレッシュレートなど、ゲームプレイを最適化するための機能が満載です。
特に注目すべきポイントとしては、以下の要素が挙げられます:
- Snapdragon 8 Eliteプロセッサーによる圧倒的な処理性能
- 最大185Hzリフレッシュレート&720Hzタッチサンプリングレートによる超高速レスポンス
- 「GameCool 9」と呼ばれる高度な冷却システム
- 背面に搭載されたLEDディスプレイ「AniMe Vision」
- ゲームプレイを支援する多彩な機能(AirTrigger、クロスヘア表示など)
- 5,800mAhの大容量バッテリーと65W急速充電
- AI Grabberなどの最新AI機能の搭載
これらの機能により、ROG Phone 9はモバイルゲーミングの限界を押し広げる存在として、多くのゲーマーから注目を集めています。実際に複数のテクノロジーレビューサイトでは9/10や90%以上の高評価を獲得しており、ゲーミングスマートフォン市場でのリーダー的存在となっています。
ROGシリーズの進化と「Republic of Gamers」ブランドの意義
「ROG」とは「Republic of Gamers(ゲーマーの共和国)」の略称で、ASUSが2006年に立ち上げたゲーミングブランドです。当初はゲーミングPC向けのマザーボードやグラフィックカードなどのハードウェアを展開していましたが、2018年に初代「ROG Phone」を発表して以来、ゲーミングスマートフォン市場にも参入しました。
ROGブランドの意義は、単に高性能なデバイスを提供するだけでなく、ゲーマーのニーズに応える専用機能や独自の世界観を構築することにあります。そのため、ROG Phoneシリーズは毎年進化を続け、最新のテクノロジーを積極的に採用してきました。
ROG Phone 9は、前モデルのROG Phone 8からさらに進化を遂げています。特に注目すべき進化点としては:
- プロセッサーがSnapdragon 8 Gen 3からSnapdragon 8 Eliteへ
- リフレッシュレートが最大165Hzから最大185Hzへ
- バッテリー容量が5,500mAhから5,800mAhへ
- 冷却性能が20%向上
- ROGシリーズ初のeSIM対応
- AI機能の大幅強化(AI Grabber、AI文字起こし、AI通話翻訳など)
このように、ROG Phone 9は「Republic of Gamers」ブランドの名に恥じない進化を遂げており、ゲーマーだけでなく高性能スマートフォンを求めるユーザーにとっても魅力的な選択肢となっています。
ASUS ROG Phone 9のスペックを徹底解説
Snapdragon 8 Eliteによる処理性能の進化
ROG Phone 9の心臓部には、Qualcommの最新フラッグシップSoC「Snapdragon 8 Elite」が搭載されています。このプロセッサーは、前世代のSnapdragon 8 Gen 3から大幅な性能向上を実現しており、特に新しいOryon CPUコアの採用により処理性能が飛躍的に向上しています。
Snapdragon 8 Eliteの主なスペックは以下の通りです:
- CPUコア構成:2x 4.32GHz Prime cores + 6x 3.53GHz Performance cores
- 製造プロセス:3nm
- GPU:Adreno 830
- AI処理能力:Hexagon NPU搭載(45 TOPS)
前世代のSnapdragon 8 Gen 3と比較すると、CPUパフォーマンスが約45%、GPUパフォーマンスが約40%向上しています。これにより、どんな重いゲームやアプリも快適に動作させることが可能になりました。
特に注目すべきは、CPUアーキテクチャが従来のARM Cortex系から、QualcommがNuvia社の買収を通じて獲得した独自設計の「Oryon」コアへと変更された点です。これにより、シングルコア性能が大幅に向上し、マルチタスク処理やゲームのロード時間短縮など、様々な場面でパフォーマンスの向上が体感できます。
AnTuTuスコア295万点越えの実力とは?
ROG Phone 9の処理性能を客観的に評価するために、様々なベンチマークテストが行われています。その中でも特に注目されるのが、スマートフォンの総合性能を測定する「AnTuTu」ベンチマークです。
ROG Phone 9は、AnTuTu v10.4.5において約295万点という驚異的なスコアを記録しています。これは、2025年3月時点で市販されているスマートフォンの中でもトップクラスの数値であり、その圧倒的な処理性能を示しています。
このスコアを詳細に見ていくと:
- CPU性能:約110万点
- GPU性能:約125万点
- メモリ性能:約35万点
- UX(ユーザーエクスペリエンス):約25万点
特にGPU性能のスコアが高いことから、3Dゲームなどの描画負荷の高いアプリケーションでも快適に動作することが期待できます。
また、Geekbench 6においても、シングルコアスコアが約3,125点、マルチコアスコアが約9,959点という高いスコアを記録しています。これは、iPhone 16シリーズのA17 Proチップに迫る性能であり、Androidスマートフォンとしては最高レベルの処理性能を持っていることを示しています。
さらに、3DMark Wild Life Extremeなどのグラフィックベンチマークでも、ROG Phone 9は他のフラッグシップスマートフォンを大きく引き離す結果を残しています。例えば、Wild Life Extremeでは、iPhone 16 Pro Maxよりも40%以上高いスコアを記録するなど、グラフィック処理性能においても圧倒的な強さを見せています。
185Hzディスプレイ&720Hzタッチ性能の魅力
ROG Phone 9は、ゲームプレイ体験を最大化するための高品質ディスプレイを搭載しています。その主なスペックは以下の通りです:
- サイズ:6.78インチ
- 解像度:2,400×1,080ピクセル(フルHD+)
- パネル:LTPO AMOLED(サムスン製E6 AMOLED)
- 画面形状:パンチホール(中央)
- 最大リフレッシュレート:185Hz(ゲームモード時)
- 通常時リフレッシュレート:1~120Hz(LTPO技術による可変対応)
- 最大タッチサンプリングレート:720Hz
- 最大輝度:2500ニト
- 保護ガラス:Corning Gorilla Glass Victus 2
特筆すべきは185Hzという現行スマートフォンでは最高クラスのリフレッシュレートです。一般的なスマートフォンが60Hzから120Hz程度であることを考えると、その差は歴然です。ただし、この最大リフレッシュレートはゲームモードを介して設定可能で、システム上の通常設定では165Hzまでとなっています。
また、タッチサンプリングレートが720Hzという点も見逃せません。これは、画面をタッチしてから反応するまでの時間が極めて短いことを意味し、特にFPSなどの反射神経が求められるゲームでは大きなアドバンテージとなります。
さらに、LTPO(Low-Temperature Polycrystalline Oxide)技術により、画面の表示内容に合わせて1~120Hzの間で可変駆動するため、バッテリー消費を抑える省エネ対策も備わっています。静止画を表示している時は1Hzまで下げ、動画視聴時は適切なリフレッシュレートに自動調整するなど、賢く電力を管理します。
最大輝度が2500ニトという点も、屋外での視認性を確保する上で重要です。これにより、明るい日差しの下でもゲームや動画を快適に楽しむことができます。
ゲーム映像が滑らか!高リフレッシュレートの恩恵
185Hzという高リフレッシュレートが実際のゲームプレイにどのような恩恵をもたらすのか、具体的に見ていきましょう。
まず、リフレッシュレートとは、ディスプレイが1秒間に画面を何回更新できるかを表す数値です。60Hzであれば1秒間に60回、185Hzであれば1秒間に185回画面が更新されることになります。この数値が高いほど、動きの激しいシーンでも映像が滑らかに表示されます。
特にFPSゲームなどの高速な動きを伴うゲームでは、その差が顕著に現れます。例えば:
- 敵の素早い動きをより正確に捉えられる
- 照準合わせや反応速度が向上する
- 画面のブレや残像感が大幅に軽減される
- 長時間プレイでも目の疲れが軽減される
実際に「PUBG Mobile」や「Call of Duty Mobile」などの人気FPSゲームをプレイすると、60Hzや120Hzのディスプレイと比較して、明らかに滑らかな映像と優れた操作感を体験できます。特に素早い振り向きや照準合わせなどの場面では、その差が如実に表れます。
また、最新のゲームタイトル「Wuthering Waves」でのテストでは、ROG Phone 9は最高設定でも平均60fpsを安定して維持し、高負荷シーンでも55fps以下に落ち込むことはほとんどありませんでした。これは、他のフラッグシップスマートフォンと比較しても優れた結果です。
720Hzという高いタッチサンプリングレートと組み合わさることで、画面をタッチしてから実際に反応するまでのラグ(遅延)が最小限に抑えられます。これにより、プレイヤーの意図した操作がより正確かつ迅速にゲーム内に反映されるため、競技性の高いゲームでは大きなアドバンテージとなります。
なお、この最大リフレッシュレートはゲームモードを介して設定可能で、システム上の通常設定では165Hzまでとなっています。ゲームによっては185Hzをフルに活用できないタイトルもありますが、対応ゲームでは驚くほど滑らかな映像体験が楽しめます。
LPDDR5X+UFS 4.0による高速データ処理
ROG Phone 9シリーズは、最新のメモリとストレージ規格を採用しており、データ処理速度においても最高レベルの性能を誇っています。
メモリには「LPDDR5X」規格のRAMを採用しており、モデルによって容量が異なります:
- ROG Phone 9:12GB RAM
- ROG Phone 9 Pro:16GB RAM
- ROG Phone 9 Pro Edition:24GB RAM
LPDDR5Xは、前世代のLPDDR5と比較して、データ転送速度が約33%向上し、消費電力が約20%削減されています。これにより、マルチタスク処理やアプリの切り替えなどがより高速かつ効率的に行えるようになっています。
また、ストレージには「UFS 4.0」規格を採用しており、こちらもモデルによって容量が異なります:
- ROG Phone 9:256GB ROM
- ROG Phone 9 Pro:512GB ROM
- ROG Phone 9 Pro Edition:1TB ROM
UFS 4.0は、前世代のUFS 3.1と比較して、シーケンシャルリード速度が約2倍、シーケンシャルライト速度が約1.5倍向上しています。これにより、ゲームの起動時間やロード時間が大幅に短縮されています。
ゲーム起動&ロード時間を劇的短縮
実際のテストでは、大型ゲームのインストール時間が従来モデルと比較して約40%短縮され、ゲームの起動時間も約30%短縮されています。例えば、「原神」や「荒野行動」などの大型ゲームでも、ロード画面での待ち時間が大幅に減少しているんです!
具体的な例を挙げると、「Genshin Impact」の起動時間が約12秒、「PUBG Mobile」の起動時間が約8秒と、従来のスマートフォンと比べて大幅に短縮されています。これにより、ゲームを起動してからプレイ開始までの待ち時間がほとんど気にならなくなり、ストレスフリーなゲーミング体験が可能になっています。
また、高速なメモリとストレージの組み合わせにより、アプリの切り替えやマルチタスク処理もスムーズに行えます。複数のアプリを同時に起動していても、バックグラウンドでのアプリの強制終了が少なく、再度アプリを開いた際の再読み込み時間も短縮されています。
これらの高速データ処理能力は、ゲームプレイだけでなく、日常使用においても快適な操作感をもたらしています。写真や動画の編集、大容量ファイルの転送なども高速に行えるため、クリエイティブな作業にも適しています。例えば、4K動画の編集や、RAW形式の写真の処理なども、従来のスマートフォンと比べてはるかに高速に行えます。
ROG Phone 9と他モデルの違いを比較
ROG Phone 9 vs ROG Phone 9 Pro vs Pro Editionの違い
ROG Phone 9シリーズには、「ROG Phone 9」「ROG Phone 9 Pro」「ROG Phone 9 Pro Edition」の3つのモデルがあります。それぞれの主な違いを見ていきましょう。
モデル | ROG Phone 9 | ROG Phone 9 Pro | ROG Phone 9 Pro Edition |
---|---|---|---|
価格 | 15万9800円 | 18万9800円 | 23万9800円 |
メモリ(RAM) | 12GB | 16GB | 24GB |
ストレージ | 256GB | 512GB | 1TB |
背面カメラ | メイン50MP 超広角13MP マクロ5MP |
メイン50MP 超広角13MP 望遠32MP |
メイン50MP 超広角13MP 望遠32MP |
背面LED数 | 85個 | 648個 | 648個 |
付属品 | なし | なし | AeroActive Cooler X Pro |
最も大きな違いは、メモリとストレージの容量です。ROG Phone 9は12GB RAMと256GBストレージ、ROG Phone 9 Proは16GB RAMと512GBストレージ、ROG Phone 9 Pro Editionは24GB RAMと1TBストレージとなっています。
カメラ構成も異なり、通常モデルはマクロカメラを搭載しているのに対し、ProとPro Editionは望遠カメラを搭載しています。望遠カメラは3倍光学ズーム、最大30倍デジタルズームに対応しており、より多彩な撮影が可能です。
また、背面のLEDディスプレイ「AniMe Vision」も大きく異なります。ROG Phone 9は85個のLEDを搭載しているのに対し、ProとPro Editionは648個のLEDを搭載しており、より細かく複雑なアニメーションや表現が可能になっています。
さらに、Pro Editionには外付けクーラー「AeroActive Cooler X Pro」が付属しており、長時間のゲームプレイでも安定した性能を発揮できます。
ROG Phone 9 vs ROG Phone 8 比較
ROG Phone 9は前モデルのROG Phone 8から多くの面で進化しています。主な違いは以下の通りです。
項目 | ROG Phone 9 | ROG Phone 8 |
---|---|---|
プロセッサー | Snapdragon 8 Elite | Snapdragon 8 Gen 3 |
リフレッシュレート | 最大185Hz | 最大165Hz |
タッチサンプリングレート | 720Hz | 520Hz |
バッテリー容量 | 5,800mAh | 5,500mAh |
冷却システム | GameCool 9 | GameCool 8 |
背面LED | 85個(通常モデル) | なし(通常モデル) |
通信 | Bluetooth 5.4 Wi-Fi 7 eSIM対応 |
Bluetooth 5.3 Wi-Fi 6E eSIM非対応 |
OS | Android 15 | Android 14 |
最も大きな進化点は、プロセッサーがSnapdragon 8 Gen 3からSnapdragon 8 Eliteに変更されたことです。これにより、CPUパフォーマンスが約45%、GPUパフォーマンスが約40%向上しています。
また、ディスプレイのリフレッシュレートが最大165Hzから最大185Hzに向上し、タッチサンプリングレートも520Hzから720Hzに向上しています。これにより、より滑らかな映像と高速な操作感を実現しています。
バッテリー容量も5,500mAhから5,800mAhに増加し、平均で26時間の日常使用(または22時間の純粋な動画ストリーミング)が可能になりました。ゲームプレイでは約4.5時間の連続使用が可能です。
冷却システムも進化し、「GameCool 9」では前モデルと比較して最大12%の温度低減効果があります。これにより、長時間のゲームプレイでも安定した性能を発揮できます。
通信面では、Bluetooth 5.3から5.4へのアップグレード、Wi-Fi 6EからWi-Fi 7(802.11be)への対応、そしてROGシリーズ初となるeSIMへの対応が追加されています。eSIMについては、2つの物理SIMまたは1つの物理SIM+eSIMの構成でデュアルSIMデュアルVoLTEが利用可能となっており、より柔軟な通信環境を構築できるようになりました。
さらに、通常モデルでも背面LEDディスプレイ「AniMe Vision」が搭載されるようになり、よりゲーミングデバイスらしい外観になっています。
ただし、ROG Phone 8ユーザーにとっては、これらの改善点が必ずしもアップグレードの十分な理由とはならない可能性があります。特に、日常的な使用では性能差を体感しにくい場合もあるため、アップグレードを検討する際は自身のニーズと予算を慎重に検討する必要があります。
ゲーミング性能を引き出す機能まとめ
AirTriggerやクロスヘア表示の使い方
ROG Phone 9には、ゲームプレイを向上させるための独自機能が多数搭載されています。その中でも特に注目すべきは「AirTrigger」と「クロスヘア表示」機能です。
AirTriggerは、本体側面に搭載された超音波センサーを利用したタッチセンサーで、ゲームコントローラーのLRトリガーボタンのような役割を果たします。FPSゲームでの照準や射撃、レースゲームでのアクセルやブレーキなど、様々なゲーム操作を割り当てることができます。
AirTriggerの設定方法は以下の通りです:
- 「Armoury Crate」アプリを起動
- 「ゲームジーニー」を選択
- 「AirTrigger」を選択
- ゲームごとに操作を割り当て
単純なタップだけでなく、押す・離すタイミングでの動作変更やスワイプ操作なども可能で、細かなカスタマイズが可能です。例えば、軽く押すと照準、強く押すと射撃というように、一つのボタンに複数の機能を割り当てることもできます。
また、「クロスヘア表示」機能は、ゲームの演出に左右されず常にクロスヘア(照準)が表示される機能です。レティクルのデザインやカラー、サイズ、不透明度なども設定できるため、FPSなどの射撃ゲームでは大きなアドバンテージとなります。
クロスヘア表示の設定方法は以下の通りです:
- 「Armoury Crate」アプリを起動
- 「ゲームジーニー」を選択
- 「クロスヘア」を選択
- デザイン、カラー、サイズなどを調整
これらの機能を活用することで、タッチスクリーンの限界を超えた操作性を実現し、コンソールゲームのようなプレイ感覚を味わうことができます。
FPSゲーマー必見!操作精度が格段にアップ
ROG Phone 9は、特にFPS(First Person Shooter)ゲームのプレイヤーにとって、操作精度を大幅に向上させる機能が満載です。
まず、185Hzという高リフレッシュレートと720Hzというタッチサンプリングレートの組み合わせにより、敵の動きをより正確に捉え、素早い反応が可能になります。一般的なスマートフォン(60Hz)と比較すると、その差は歴然です。
また、前述のAirTriggerとクロスヘア表示に加えて、以下のような機能もFPSゲームの操作精度向上に貢献します:
- 「ショートクリップ」機能:プレイ中の名場面を最大30秒さかのぼって映像を保存できる機能。録画し忘れた凄いプレイも後から保存できるため、ゲーム実況やSNS共有に便利です。
- 「AI Grabber」:AIを用いてゲーム画面の文字などを読み取り、検索できる機能。プレイ中に気になるワードがあれば、ゲームを中断せずに抽出してウェブ検索が可能です。
- 「AI ノイズキャンセリング」:ゲーム中の通話に対応し、BGMなど不要な音をフィルタリングする機能。チームプレイでの連携がスムーズになります。
- 「AI文字起こし機能」:ボイスチャットの内容をテキストに変換する機能で、音声が聞き取りにくい環境でも通信内容を把握できます。
- 「AI通話翻訳機能」:異なる言語を話すプレイヤーとのコミュニケーションをサポートする機能で、グローバルなチームプレイが可能になります。
さらに、「X Sense 3.0」という機能も搭載されており、これはゲーム内の状況を認識し、最適な設定を自動的に適用する機能です。例えば、敵が近づいてきたときに自動的に感度を上げたり、スコープを覗いているときに精度を高めたりすることができます。
実際に「PUBG Mobile」や「Call of Duty Mobile」、「Apex Legends Mobile」などの人気FPSゲームをプレイすると、これらの機能の恩恵を大いに感じることができます。特に、AirTriggerを使った射撃操作は、画面タップよりも格段に正確で素早い反応が可能になり、競争力の向上に直結します。
例えば、「Call of Duty Mobile」でのテストでは、AirTriggerを使用した場合と画面タップを使用した場合で、反応速度に約20%の差が出たという報告もあります。これは、競技性の高いゲームでは大きなアドバンテージとなります。
冷却システム「GameCool 9」と外付けクーラーの効果
ROG Phone 9は「GameCool 9 クーリングシステム」と呼ばれる高度な冷却機構を採用しています。この冷却システムは、チップから熱を迅速に逃がす部分、逃がした熱を本体外側に伝導させる部分、外に出た熱を本体から逃がす部分の3つで構成されています。
GameCool 9の主な特徴は以下の通りです:
- SoCを本体中央に配置することで発熱を分散
- 窒化ホウ素のサーマルシート採用(前モデルから20%冷却性能向上)
- グラファイトシートの容量57%増加
- 最大12%の温度低減効果
これにより、長時間のゲームプレイでも安定した性能を発揮できます。実際のテストでは、30分間の連続ゲームプレイ後でも、ROG Phone 8と比較して表面温度が約2℃低く抑えられています。
さらに、オプションとして外付けファン「AeroActive Cooler X Pro」(単体価格1万3980円)を装着することで、冷却効果を大幅に高めることが可能です。AeroActive Cooler X Proは前モデル用と比べてファンブレードの直径が12.5%大型化し、冷却効率が29%向上しています。
実際のテストでは、外付けクーラーなしでもAnTuTu 10ベンチマークで約287万点と高いスコアを記録し、装着時(約295万点)と大差ない性能を発揮しています。しかし、充電しながらの長時間プレイなど過酷な環境では、AeroActive Cooler X Proを装着した場合は280万点強のスコアを維持できるのに対し、非装着時は約216万点まで性能が低下するなど、外付けクーラーの効果は顕著です。
また、AeroActive Cooler X Proは冷却機能だけでなく、追加のボタンやヘッドフォンジャック、USB-Cポートなども備えており、ゲームプレイの快適性を高める多機能デバイスとなっています。特に、追加の物理ボタンは、FPSやレースゲームなどで大きなアドバンテージとなります。
長時間のゲームセッションを行う予定がある場合や、競技性の高いゲームをプレイする場合は、AeroActive Cooler X Proの使用を検討する価値があります。特に、Pro Editionには標準で付属しているため、より本格的なゲーミング体験を求めるユーザーにはおすすめです。
AniMe VisionとAniMe Playによる演出力
ROG Phone 9シリーズの背面には「AniMe Vision」と呼ばれるLEDディスプレイが搭載されています。これは、様々なアニメーションや情報を表示できる機能で、ゲーマー心をくすぐる演出が可能です。
モデルによってLEDの数が異なり、ROG Phone 9は85個、ROG Phone 9 ProとPro Editionは648個のLEDを搭載しています。これにより、通知やバッテリー残量、着信などの情報を視覚的に表示したり、ゲームのロゴやキャラクターなどのアニメーションを表示したりすることができます。
AniMe Visionでできることは以下の通りです:
- 通知の表示(LINEやメール、SNSなど)
- バッテリー残量の表示
- 着信の表示
- 音楽再生時の視覚エフェクト
- カスタムアニメーションの表示
特にPro版とPro Edition版では、648個のLEDを活用した「AniMe Play」という機能も利用できます。これは、背面のLEDディスプレイを使って簡易ゲームをプレイできる機能で、ジャンプゲーム、スネークゲーム、シューティング、ブロック崩しなどが楽しめます。
AniMe Playの遊び方は以下の通りです:
- 「Armoury Crate」アプリを起動
- 「AniMe Vision」を選択
- 「AniMe Play」を選択
- プレイしたいゲームを選択
これらの機能は、実用性というよりはエンターテイメント性が高く、ゲーミングデバイスとしての個性を演出する要素となっています。友人との集まりなどで話題になること間違いなしの機能です!
また、カスタマイズ性も高く、自分だけのアニメーションパターンを作成することも可能です。例えば、お気に入りのゲームキャラクターやロゴを表示させたり、自分の名前やメッセージを流したりすることができます。これにより、自分だけの個性的なスマートフォンに仕上げることができます。
実機レビューから見るROG Phone 9の評価
処理性能・バッテリー・冷却性能の安定性
実際のレビューサイトやユーザーからの評価を見ると、ROG Phone 9の処理性能、バッテリー持ち、冷却性能については高い評価を得ています。複数のテクノロジーレビューサイトでは9/10や90%以上の高評価を獲得しており、ゲーミングスマートフォン市場でのリーダー的存在と認められています。
処理性能については、Geekbench 6のベンチマークでシングルコアスコアが約3,125点、マルチコアスコアが約9,959点という驚異的な数値を記録しています。これはiPhone 16シリーズに迫る性能であり、シングルコアではiPhone 16 Pro Max(3,375点)に近い性能を発揮しています。マルチコアに至っては、iPhone 16 Pro Max(8,237点)を大きく上回っています。
3DMark Wild Life Extremeなどのグラフィックベンチマークでも、ROG Phone 9は他のフラッグシップスマートフォンを大きく引き離す結果を残しています。例えば、iPhone 16 Pro Maxよりも40%以上高いスコアを記録するなど、グラフィック処理性能においても圧倒的な強さを見せています。
バッテリー性能については、5,800mAhの大容量バッテリーにより、平均で26時間の日常使用(または22時間の純粋な動画ストリーミング)が可能です。ゲームプレイでは約4.5時間の連続使用が可能であり、長時間のゲームセッションにも対応できます。また、65Wの急速充電に対応しており、30分で約70%、フル充電でも約50分程度と非常に高速です。
冷却性能については、GameCool 9クーリングシステムにより、長時間のゲームプレイでも安定した性能を発揮できます。実際のテストでは、30分間の連続ゲームプレイ後でも、ROG Phone 8と比較して表面温度が約2℃低く抑えられています。
これらの性能は、Samsung Galaxy S24 UltraやXiaomi 14 Ultraなどの競合フラッグシップスマートフォンと比較しても優れており、特にゲーミング性能においては圧倒的な優位性を持っています。
長時間プレイでも安定したフレームレートを維持
ROG Phone 9の最も印象的な特徴の一つは、長時間のゲームプレイでも安定したフレームレートを維持できる点です。
例えば、「原神」や「荒野行動」などの負荷の高いゲームを1時間プレイしても、フレームレートの低下はほとんど見られません。これは、効果的な冷却システムと高性能なプロセッサーの組み合わせによるものです。
実際のテストでは、「原神」を最高設定で1時間プレイした場合、平均フレームレートは58.7fpsを維持し、最低フレームレートも54.3fpsと非常に安定していました。これは、他のフラッグシップスマートフォンと比較しても優れた結果です。
また、「Wuthering Waves」などの新しい高負荷ゲームでも、ROG Phone 9は最高設定でも余裕を持ってプレイできることが確認されています。平均60fpsを安定して維持し、高負荷シーンでも55fps以下に落ち込むことはほとんどありませんでした。これは、Samsung Galaxy S24 UltraやiPhone 16 Pro Maxなどの競合機種と比較しても優れた結果です。
ゲームによっては、185Hzのリフレッシュレートを活かした超滑らかな映像体験も可能です。例えば、「Call of Duty Mobile」や「PUBG Mobile」などの対応ゲームでは、最大185fpsでのプレイが可能であり、その滑らかさは一般的なスマートフォンとは一線を画しています。
長時間プレイ時の安定性を高めるために、「X Mode」という特殊なパフォーマンスモードも用意されています。このモードを有効にすると、CPUとGPUのクロック周波数が最大化され、バックグラウンドプロセスが制限されるため、ゲームにリソースを集中させることができます。
また、「Game Genie」と呼ばれるゲーム中に呼び出せるツールバーを使用することで、リアルタイムでパフォーマンス設定を調整することも可能です。例えば、バッテリー残量が少なくなってきた場合は省電力モードに切り替えたり、特に重要なシーンでは最高パフォーマンスモードに切り替えたりすることができます。
カメラ性能と日常使いでの快適さ
ROG Phone 9シリーズは、ゲーミングスマホでありながら高性能なカメラシステムを搭載しています。
メインカメラには、ソニー製LYTIA 700(1/1.56インチ)センサーを採用し、「ハイブリッドジンバルスタビライザー4.0」と呼ばれる6軸ジンバルシステムを搭載しています。これにより、手ブレの少ない高品質な写真や動画撮影が可能になっています。
カメラの詳細スペックは以下の通りです:
- メイン:5,000万画素 広角カメラ(f/1.9、35mm換算:23.8mm相当)
- 超広角:1,300万画素(f/2.2、120°、35mm換算:12.7mm相当)
- モデル別の第3カメラ:
- ROG Phone 9:500万画素 マクロカメラ(f/2.0)
- ROG Phone 9 Pro/Pro Edition:3,200万画素 望遠カメラ(3倍光学ズーム、最大30倍、光学手ぶれ補正付き)
- インカメラ:3,200万画素(f/2.0、35mm換算:21.9mm相当)
実際の撮影結果は、ゲーミングスマホとしては非常に高品質です。特に明るい環境下では、鮮明でダイナミックレンジの広い写真を撮影できます。ポートレートモードやナイトモードなどの機能も充実しており、様々なシーンで活用できます。
また、日常使いの快適さも特筆すべき点です。IP68等級の防水防塵性能を備えており、雨の日や砂浜などでも安心して使用できます。おサイフケータイにも対応しているため、電子決済も便利に行えます。
さらに、デュアルスピーカーによる高品質なサウンド体験や、3.5mmイヤホンジャックの搭載など、エンターテイメント体験を向上させる機能も充実しています。特に、デュアルスピーカーは前モデルから15%音量が向上し、より臨場感のあるサウンドを楽しむことができます。
カメラ性能と日常使いでの快適さ
さらに、デュアルスピーカーによる高品質なサウンド体験や、3.5mmイヤホンジャックの搭載など、エンターテイメント体験を向上させる機能も充実しています。特に、デュアルスピーカーは前モデルから15%音量が向上し、より臨場感のあるサウンドを楽しむことができます。
ただし、一部のレビューでは、音質に関して批判的な意見も見られます。特に、この価格帯のスマートフォンとしては期待に応えていないという指摘があります[4]。そのため、音質にこだわるユーザーは、実機で確認することをおすすめします。
日常使いの面では、5,800mAhの大容量バッテリーにより、平均で26時間の日常使用が可能です。また、65Wの急速充電に対応しており、30分で約70%、フル充電でも約50分程度と非常に高速です[7]。これにより、バッテリー切れの心配なく1日中使用できます。
どんな人におすすめ?ROG Phone 9の適正ユーザー
高性能ゲーミングスマホを求める層
ROG Phone 9が最もおすすめできるのは、やはり高性能なゲーミングスマートフォンを求めるユーザーです。特に以下のようなニーズを持つ方に適しています:
- 最新のモバイルゲームを最高設定でプレイしたい方
- 長時間のゲームプレイでも安定した性能を求める方
- 高リフレッシュレートや高速タッチレスポンスを重視する方
- ゲーム専用の機能(AirTriggerやクロスヘア表示など)を活用したい方
Snapdragon 8 Eliteプロセッサーと最大185Hzのリフレッシュレートディスプレイを搭載したROG Phone 9は、現時点で最高峰のゲーミング体験を提供します。「原神」や「荒野行動」、「PUBG Mobile」などの人気ゲームはもちろん、「Wuthering Waves」のような新しい高負荷ゲームでも、最高設定で安定したフレームレートを維持できます[7]。
FPS・MOBAプレイヤーや実況者
ROG Phone 9は、特にFPS(First Person Shooter)やMOBA(Multiplayer Online Battle Arena)などの競技性の高いゲームをプレイするユーザーに大きなメリットをもたらします。
185Hzの高リフレッシュレートと720Hzのタッチサンプリングレートにより、敵の動きをより正確に捉え、素早い反応が可能になります。また、AirTriggerやクロスヘア表示などの機能も、ゲームプレイの精度向上に貢献します[3]。
さらに、ゲーム実況者やコンテンツクリエイターにとっても、ROG Phone 9は魅力的な選択肢です。「ショートクリップ」機能により、プレイ中の名場面を最大30秒さかのぼって映像を保存できるため、録画し忘れた凄いプレイも後から保存できます[3]。
普段使いでも快適なスマホを求める人
ROG Phone 9は、ゲーミングスマホとしての機能だけでなく、日常使いでも快適に使えるスマートフォンとしての側面も持っています。
高性能なプロセッサーとメモリにより、複数のアプリを同時に起動しても快適に動作します。また、大容量バッテリーにより、一日中使っても充電切れの心配が少なく、急速充電にも対応しているため、短時間で充電できます[7]。
さらに、IP68等級の防水防塵性能やおサイフケータイ対応など、日本のユーザーにとって重要な機能も充実しています[3]。これらの機能により、ゲーム以外の場面でも快適に使用できるスマートフォンとなっています。
まとめ:ROG Phone 9は買うべきか?
ROG Phone 9は、最新のSnapdragon 8 Eliteプロセッサーと最大185Hzのリフレッシュレートディスプレイを搭載した、現時点で最高峰のゲーミングスマートフォンです。その圧倒的な性能と機能は、モバイルゲーミングの限界を押し広げる存在と言えるでしょう。
しかし、その高性能と多機能さゆえに、価格も15万9800円からと決して安くはありません。そのため、ROG Phone 9を購入すべきかどうかは、あなたのニーズと予算によって大きく変わってきます。
特に、最新のモバイルゲームを最高設定でプレイしたい方や、競技性の高いゲームで優位に立ちたい方、長時間のゲームプレイでも安定した性能を求める方にとっては、ROG Phone 9の高性能と多機能さは大きな魅力となります。
一方で、カメラ性能や長期的なソフトウェアサポートを重視する方にとっては、他のフラッグシップスマートフォンの方が適している可能性があります[10]。また、音質に関しては一部批判的な意見もあるため、音楽やオーディオ体験を重視する方は実機で確認することをおすすめします[4]。
最終的には、自分のニーズと予算を考慮し、後悔しない選択をすることが大切です。ROG Phone 9は、ゲーミングスマホとしても、高性能スマートフォンとしても、その価値を十分に発揮できる一台です。あなたのモバイルライフを次のレベルに引き上げる準備ができているなら、ROG Phone 9は間違いなく魅力的な選択肢となるでしょう!